世界中で絶え間なく発現する超能力者を登録し、管理する管理組織。
元々は各国で自然発生的に出来ていた超能力者間の自治組織が合併する形で出来たため、
特定の国に本部があるわけではなく、太平洋上の人工島に本部が存在している。
異能/超能力は「健康体である人間が一般に行える動作や行為の範囲を超えて発動できるもの」と定義されており、
能力の発現を自覚した際は最寄の役所に連絡し、手続きを経てアズウィグの管理下の超能力者となる。
超能力者発生時期の特定には至っていないが、おおよそ20年以内に発現者が発生したと推測されている。
アズウィグが発足してからは全ての国と地域で超能力者のアズウィグへの登録が義務となり、
意図的に未登録の者は悪意ある者と見なされ容疑者と同等の扱いになってしまう。
基本的に管理下に置かれたからといって行うべき業務は無く、普通の人間として暮らすことが出来る。
一部例外を除き、アズウィグの業務そのものにかかわる場合は自己推薦の後、適正試験を受ける必要がある。
アズウィグはそれぞれ地域の主要国に支部を置き、アズウィグの管理下の一般人ではなく
アズウィグの構成員となった場合は基本的に自分の所属する支部で働くこととなる。
アズウィグの主な業務
アズウィグの行う主な業務は５つである。
１．超能力者の管理・保護
２．未登録超能力者の探索・捕縛
３．異世界への穴の修繕
４．異世界への干渉の管理
５．超能力犯罪者への対処
超能力者の管理・保護
世界中で発現している超能力者の管理・保護。
自己申告で登録する人々はもちろん、自覚なしに能力を使ってしまっている人の保護も含む。
能力の発現は年齢や性差、人種に因らず、自覚できない場合が多々あるため定期的な調査が必要である。
また、一部では超能力者を迫害する団体の存在もあり、それらからの保護も仕事のうちである。
未登録超能力者の探索・捕縛
能力が発現してからアズウィグへの超能力者登録が行われていない場合、速やかに登録をしなければならない。
ただし本人が能力の発現を自覚できない場合もあり、そのような人々を探し出し、被害が出る前に保護・登録する。
また、意図的に登録を逃れている潜在的超能力犯罪者の捜査・捕縛もこれに含まれる。
異世界への穴の修繕
超能力者の発生とほぼ同時期に世界中で観測され始めた「異世界への穴」に、一般人や悪意ある者が
入ってしまわないよう調査と管理・隔離を行う。
穴を塞ぐにはそれ相応の異能を持った超能力者が必要になるため、準備が出来るまで守る必要がある。
異世界への干渉の管理
「異世界への穴」（通常、<穴>と表記される）から突入可能である異世界との干渉管理を行う。
向こう側からのむやみな進入および侵略、またこちら側からの過度な干渉を防ぐ。
これには向こう側に存在する知的生命体などとの接触および交渉も含まれる。
穴の管理が出来ていればまずそういった問題は発生しないため、大抵は何かしら問題が発生した後
それを解決するために活動する。
また、<穴>によって接触した異世界と知的交流が可能であれば、そのまま外交活動を行う。
超能力犯罪者への対処
得た超能力を使って犯罪に走る者、それらへの対処を行う。
もともとの世界で犯罪を起こすものもいれば、<穴>を通じて異世界へと通じ、
そこに逃げ込む者・あるいはそこで侵略などの攻撃的干渉を行う者も存在する。
戦闘が予想されるため戦闘を得手とするアズウィグ所属超能力者がこれに対処する。
基本的には確保し能力者用収容所に収容する場合がほとんどだが、
場合によっては殺害処分や、そもそも異世界への移動を経て対処を行う可能性もあるため
業務の中では最も危険なものとされる。