JK神行中

舞台は地球、現代日本。古今東西あらゆる神々を結ぶ「言霊綴り」という神の二代目である＊＊＊は、

たまたま見かけた女子高生なるものに興味津々。「創起美世」という姿を創り、自ら人間として高校に行き、

楽しいJKライフをスタートさせるのであった。

舞台

現代日本の、とある県のはじっこに位置する鍵科高校（通称カギ高）。

まぁまぁな人口で、まぁまぁな生徒数で、まぁまぁな偏差値の、至って平々凡々とした普通の高校。

市内に神社やお寺の数が多かったり、近くの私立高校がキリスト教系だったり、割と宗教にかんしてはゆるい地域である。

田舎ではないが大都会というほどでもなく、程よくのんびりしたJKライフが送れるだろうと、美世はこの市を選んだ。

地球上に存在するあらゆる宗教、あらゆる信仰にて崇め奉られる「神」、あるいは神に位置するもの。

言霊綴りは、宗教や世界観を超えてそれらの言葉を互いに届ける、言わば連絡係である。

あるときは血で血を洗う宗教戦争の決着を告げに、あるときはただの雑談をせわしなく届けに。

人々に信仰されないかわりにあらゆる呪縛が無く、世界中をつなぐことが出来る。

異国同士の神を会わせたり、あるいは双方が事前に相談して鉢合わせしないよう会談の代理をしたり。

「創起美世」とされる言霊綴りは二代目であり、初代は既に引退している。

美世はJKをやりながら言霊綴りとしての責務も満足に果たしているが、

初代はいきなり娘がJKになったことで頭が痛いようだ。